東邊道 蟠居の共産匪 金の首級擧ぐ 滿軍討伐隊の殊勳

臨江地區駐屯滁洲國軍呂永發 上尉の指揮する四十名は去る 十三日午前十時半頃撫松大營 第二小西南北方九六七高 地において金日成匪百餘名と 激戦五時間の後金匪首以 下五名を発し敵を東南に潰 走せしめ首金の首を土に 十五日に引揚げた、この 戦闘において小銃二、彈藥百 五十八その他糧秣多数を鹵獲 したが、わが方に損害なし 軍の果敢なる討匪行に戦死 をとげた金日成首は、年齢 廿八歳の弱冠で東道程斌に つぐ一流の共匪として東 道北部に居し討伐をま してゐた、金は本朝鮮平安 北道壤府、昭和四年吉林省城 毓文中學卒業後 共産運動 吉林省伊通縣を中心と 共産黨 組織 吉林なら「びに東邊道一帶にわたり打倒帝國主義の宜につとめてみ 数年前共産匪と合流、 北部東邊道の臨江、撫松、長白縣下に蟠居してみた、昨秋 東邊道大討伐により地盤を

覆滅され、雲嶺峰附近に逃亡 挽回に腐心してみたが、今夏樹木の繁期に際し共の を糾合して臨江、撫松、長白の三縣下に再び匪首とし 君臨し暴威をふるう中打續 日滿軍討伐隊の徹底的潰滅 に選び最近撫松東南方地帯に壓迫されてゐたところを今回 の討伐により遂に最期をとげ たものである